建築設計:その5
建売物件等で、ポピュラーな間取りはあるのか?

 もう25年以上も昔の作業だと思うと時間が経過するのは早いものだと痛感します。当時20歳頃に最初に勤めた設計事務所が代願設計専門でした。初めの頃はこの建売住宅の設計パターンが理解出来ていませんでしたが、数をこなす内にある規則性を発見しました。

 人の為の設計では無く、販売関係業者の為の設計だった事もその当時は理解出来ませんでしたが、確かにこの方法であれば素人には無難なプランニングであり、ある程度の自由度もあるので買う人もその家に合わせて生活する事もさほど違和感もなく可能なのかもしれないと思いました。

 まあ、殆どの建売住宅のは、このパターンで確立していると思います。また、建売パターンだったからと言ってその住宅がおかしいという意味でもありませんので、どうかその辺は勘違いなさらないで下さい。

 下記の3パターンはある意味長い歴史?から生み出されていったパターンなのかも知れませんので、優れた部分も多々あるかもしれませんので、あくまでも参考程度に留めて頂けると非常に助かります。
建売(チラシ)等参考時に
      利用するパターンとは!

 20代全般の頃は、設計事務所の給料では厳しい時期があり、知人の紹介で代願図面のアルバイトをしました。

 月20棟×12ヶ月=240棟前後のアルバイトをしていました。そんな副職?アルバイトを5年近くやりました。建築主不在の計画は、一定の画一した間取りでした。

 大まかにタイプ別に表すと下記の様なイメージゾーニングタイプがあると思われます。
  @:片側廊下タイプ
  A:中側廊下・ホールタイプ
  B:ビルトイン車庫付タイプ
 それぞれのタイプは、敷地形状によって複雑に変形されている部分があった為に、最初の頃は違う間取りだと思っていたのですが、結果的には基本ゾーニング(動線計画)は皆このタイプで完結しています。

 住宅の設計ジャンルは色々ある事を教えられました。何が建築設計で正しい答えなのかは解りませんが、建売業界もかなりの社会需要がある以上は、建売パターンの建築設計も一つの答えなのかもしれません。
片側廊下タイプの
     イメージゾーニング

片側廊下タイプゾーニング
X0 X1 X2 X3 X4 X5 X0 X1 X2 X3 X4 X5
Y10 Y10
Y9 Y9
Y8 Y8
Y7 Y7
Y6 Y6
Y5 Y5
Y4 Y4
Y3 Y3
Y2 Y2
Y1 Y1
Y0 Y0
1階ゾーニング図 2階ゾーニング図

凡  例
 出入口  バルコニー
 ポーチ  収納・押入
 玄関  洗面・脱衣
 廊下・ホール  バスルーム
 階段室  和室1
 トイレ  洋室1
 キッチン  洋室2
 ダイニング  洋室3
 片側廊下タイプの利用は、一般的に敷地形状が道路面に対して縦長敷地によく見受けられるパターンだと思います。

 このプランの場合は、敷地方位並びに道路接道方向の関係から左右反転したタイプでの物件もチラシ等で見受けられます。
参考間取り図
参考間取り図 参考間取り図 参考間取り図 参考間取り図
中側廊下・ホールタイプの
      イメージゾーニング

中側廊下・ホールタイプゾーニング
X0 X1 X2 X3 X4 X5 X0 X1 X2 X3 X4 X5
Y10 Y10
Y9 Y9
Y8 Y8
Y7 Y7
Y6 Y6
Y5 Y5
Y4 Y4
Y3 Y3
Y2 Y2
Y1 Y1
Y0 Y0
1階ゾーニング図 2階ゾーニング図

凡  例
 出入口  バルコニー
 ポーチ  収納・押入
 玄関  洗面・脱衣
 廊下・ホール  バスルーム
 階段室  和室1
 トイレ  洋室1
 キッチン  洋室2
 ダイニング  洋室3
 中側廊下・ホールタイプの利用は、一般的に敷地形状が道路面に対して横長敷地によく見受けられるパターンだと思います。

 また、敷地形状が道路面に対して横長のタイプの場合は、和室1部分をガレージエリアとしてのビルトイン車庫付タイプの物件もよく利用されているゾーンパターンだと思います。

 このプランも同様に、敷地方位並びに道路接道方向の関係から上下反転したタイプでの物件もチラシ等で見受けられます。
参考間取り図
参考間取り図 参考間取り図 参考間取り図 参考間取り図
ビルトイン車庫付の
      イメージゾーニング
ビルトイン車庫付タイプゾーニング
X0 X1 X2 X3 X4 X5 X0 X1 X2 X3 X4 X5
Y10 Y10
Y9 Y9
Y8 Y8
Y7 Y7
Y6 Y6
Y5 Y5
Y4 Y4
Y3 Y3
Y2 Y2
Y1 Y1
Y0 Y0
1階ゾーニング図 2階ゾーニング図

凡  例
 出入口  バルコニー
 ガレージ・ポーチ  収納・押入
 玄関  洗面・脱衣
 廊下・ホール  バスルーム
 階段室  和室1
 トイレ  洋室1
 キッチン  洋室2
 ダイニング・リビング  洋室3
 ビルトイン車庫付タイプの利用は、今回のタイプでは敷地形状が道路面に対して縦長敷地によく見受けられるパターンだと思います。また、敷地形状が道路面に対して横長敷地の場合は、中側廊下・ホールタイプの和室1部分をガレージエイリアとして利用するケースが多いようです。

 このタイプは、玄関ポーチとガレージ部分を併用しての空間利用をしています。最近は、このタイプのビルトイン車庫付のゾーニングは行政によっては、通路部分と車庫部分のエリア分けの指導を受ける場合もあります。

 その様なエリア分けが出来ない場合に、チラシでは表示しませんが建築確認上はピロティーとして許認可を取る業者もいる様です。

 ビルトインガレージ付住宅は、ガレージ出入口部分に壁を設けられない為に建物強度が極端に低下するケースがあるので、耐震性能に関しては充分注意をして設計されているかを確認された方が良いかと思われます。
参考間取り図
参考間取り図 参考間取り図 参考間取り図 参考間取り図
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